お知らせ・イベント

渡良瀬遊水地の様子(2018.10.10)

10月の渡良瀬遊水地の様子です。

10月10日(水)に谷中村史跡保全ゾーン周辺の植物観察会【(一財)アクリメーション振興財団主催】が行われました。

 

講師の加藤裕一先生

いつもわかりやすく、丁寧に遊水地の植物を紹介して下さいます。

 

 

コブシ

実がにぎりこぶしのような形状で赤く色づいています。

中を割ると鮮やかなオレンジ色の実がでてきます。

芳香剤のようないい香りがしますが、食べても味はしません。

コブシはめしべが大量にあり、上手く受粉できた実だけが膨らみます。

受粉できた雌しべが少ないと、でこぼこの形も少なくなります。

 

 

タコノアシ(準絶滅危惧種)

黒いボードの上に乗っている小さな点々が種です。

小さな小さな種ですが、10年間部屋に放置しても、その後適した環境に撒いてあげれば

芽を出すという優れた休眠性能を持っています。

普通は水辺や周りに草がない所に自生しますが、今はミニミニ湿地園で見ることができます。

 

 

ヌルデ

前回の渡良瀬遊水地の様子(2018.09.13)でも紹介した

ウルシ科・ウルシ属の有毒植物です。

ウルシの仲間は綺麗に紅葉する種類が多く、ヌルデも

葉が赤くなってきているものが目につきました。

ウルシのようにさわるとかぶれることがありますのでご注意ください。

 

セイバンモロコシ(外来種)

生命力が強く、道路の周り、公園、堤防など至る所に自生しています。

 

ノブドウ

若干ですが、実がなっています。色は白、紫、空色など様々な色になります。

味は、本物のぶどうのようにほんのり甘いそうです。

しかし、形が歪な実などは、中に幼虫などが入っている可能性もあるのでお気をつけ下さい。

 

オオオナモミ(外来種)

先月まで花を咲かせていましたが、今月一気に実になりました。

皆さんもこの植物で遊んだことがあるのではないでしょうか?

服や動物の毛にくっつきやすいトゲトゲした実がなる植物です。

オオオナモミの実はこのようにくっついて種を運びます。

また、河川敷や水路沿いに見つかることが多い理由として、

実が熟すと軽くなり、水に浮いて運ばれていくためと考えられています。

 

コセンダングサ(外来種)

こちらも実が服にくっつきやすい植物です。

下の写真に解説が乗っていますが、刺一つ一つに返しがついており

一筋縄では取れないような作りになっています。

洗っても落ちないので厄介な植物です。

 

 

ツルウメモドキ

オレンジ色の実が綺麗で、観賞用としてお花屋さんにも売られている植物です。

つる植物なので、木に絡まりながら成長していきます。

実と比較して、花は緑色で地味な見た目をしています。

 

ネムノキ

ほとんどが実(豆)になっていますが、一輪だけ季節外れのピンク色の花が残っていました。

本来の花期は7月下旬頃までなので、珍しいですね!

 

 

ホソバオグルマ(絶滅危惧Ⅱ類)

8月の観察会で鮮やかな黄色の花を咲かせていましたが、今は綿毛になっております。

よく観察すると種一つ一つに綿毛がついており、風に乗って運ばれていきます。

年によってよく見られる年とそうでない年があるようですが、

来年も沢山咲いてくれるといいですね♪

 

 

イシミカワ

うかつに触ると痛いほど、葉の裏や縁が刺々しています。

他の植物の茎や枝に引っかかって、上へ上へと生長していく為の仕組みです。

 

コナラ

ヨシ焼きの影響で片側が焦げて、枝も生えず一部枯れた状態ですが、

反対側は今も成長しており、生きた組織が枯れた部分を囲んでいっています。

今年はとても大きなドングリが沢山落ちています。

ダメージを受けた部分にはキノコが生えていました。

 

 

フジバカマ(準絶滅危惧種)

秋の7草の一つです。9月の観察会でも花を咲かせていましたが

花期が長く、今回の観察会でも花を見ることが出来ました。

 

ツルマメ

サイズが小さいだけで、植物の特徴としては大豆にソックリの豆です。

火を通せば食べられますが、大きさがこれ以上成長しないため

お腹を満たすのは難しいですね。

 

 

ワタラセツリフネソウ

花は見頃を過ぎてきましたが、今度は別の楽しみ方があります。

ワタラセツリフネソウはホウセンカの仲間なのですが

これらの仲間は実がパンパンになって種を弾き出す性質を持っています。

上向きになっていた実が、だんだんと膨らんで下向きになってくると

熟した合図です。実を触ってみると種が飛び出してきます。

物によっては2メートルも飛ばす実もあるそうなので皆様お試し下さい!

 

タカアザミ

ピンク色の花が下へ向かって垂れ下がるように咲きます。

以前ハートの池付近で見られたシロバナタカアザミは夏に花を咲かせますが、

このピンク色のものは秋に花を咲かせ、今見ごろを迎えています。

 

セイタカアワダチソウ

小さなつぼみに黄色の花が10個程度咲き、その中に種ができます。

このため、1つの株に万単位の種ができ、綿毛になって飛ばされていきます。

また、地下茎からも増えるため、非常に繁殖力の強い植物です。

香りも強く、蜂が寄ってくる場合があるため、観察の際はお気をつけ下さい。

 

 

(おまけ)

先日の台風24号接近から10日ほど経過しましたが、

降雨の影響でハートの池に水が溜まっていました。

 

 

 

※植物観察はルールを守って行いましょう!植物の採取は行わないで下さい。